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V系キタコレ!

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「懐かしい場所で歌えてうれしい」Kayaライブレポート

キタコレポート

「懐かしい場所で歌えてうれしい」Kayaライブレポート
volume
20521

2018年5月29日、LAST WALTZ Restarting,Prologue to NEW LOFTが開催。出演はaie、桜井青、Kayaという、個性派アーティストが好きな層にとってたまらない対バンだ。会場のLAST WALTZ in LOFTは元シャンソン小屋の「青い部屋」。10年前、青い部屋で戸川昌子さんと共に初めてシャンソンを歌った思い入れのある箱だというKaya。フロアには椅子が並んでおり着席式だ。後方には立ち見の人もいるほどにぎわっている。

Kayaはトップバッター。ピアノがしっとりと美しい旋律を奏で始め、Kayaが登場。優雅にお辞儀をする。昨年出したシングル「夢路」の衣装で、薄い紫色のエレガントなドレス。頭には、濃いピンク色のバラや羽の付いた大きな帽子をかぶっている。

「ごきげんよう、こんばんは。Kayaでございます」
上品なたたずまいと丁寧な言葉遣いに心が洗われる。

END

最初の曲は「アプレトワ」。一つ一つ、歌詞に込められた言葉を噛みしめるように歌うKayaの姿に食い入るよう聴き入るフロア。サビでピアノがクレッシェンドになると同時に、Kayaの歌声も力強く羽ばたいた。

END

「改めましてKayaでございます。よろしくお願いします。今日は先輩方と3マン。濃いメンツで(笑)青さんはしょっちゅう会っている気がするけど、aieさんはなんだかちょっとお久しぶりな気がいたします。aieさん、相変わらずいい男だね! たまんないですね。アイドル好きな皆様の間ではたまに同担拒否(自分と同じメンバーが好きなファンと仲良くできないこと)とかあるらしいけど、そんなこと言わずに一緒にaieさんを応援しましょ。おいしいものはみんなで食べましょ♡」(Kaya)

END

フロアの笑いを取りつつも、「懐かしい場所で歌えてうれしい」とKaya。そして「夏のとっても爽やかなシャンソンでございます」と紹介して歌い始めたのは「思い出のサントロペ」。優しく語りかけるような声が心地良い。歌詞のストーリーが展開されていく。身を委ねて聴いていたところ、ラストに「愛しいあの人を殺しました」という歌詞が出現し、ギョッとした。美しくも恐ろしい曲だ。客席からは拍手が起こる。

「私、自分の曲やカバーを歌いますが、まぁ、死んだり埋めたり好きですね(笑)次は私のオリジナルな曲を聴いてもらいましょう。次も暗いんですけど(笑)でも大丈夫よね!?だってみなさん、青さんとaieさんと私の3マンに来るくらいですから(笑)」

END

また、今日の衣装は久しぶりであったため、「どう? 可愛い?」と聞くと、フロアからは「可愛い!」という黄色い声が。それに対し「存じております」とにっこりするKayaがとても愛らしい。

続いての曲はシンガーソングライターの鈴木結女さんが作った「別れ」をテーマにした曲。

「私、友達だったりメンバーだったり、どういう間柄でも一度好きになったら何があってもずーっと相手のことを好きなんです。その分いろいろつらい思い出も鮮明に残っちゃったりして。それでもまだ好きという歌です」(Kaya)

END

切ない旋律で始まった「Frosty Rain」。サビでは特に激しく感情が溢れ出し、別れのつらさが胸にヒリヒリと伝わってくる。つらい曲のはずなのに、なぜかもっともっと聴きたくなるのはKayaが歌うからだろう。つらさをもっと分けてほしくなる。

「なんかねぇ、一度好きになっちゃうとねぇ(笑)でも、今日は後1〜2時間はaieさんが一番好きということで(笑) 朝までは持ち越さないから、私(笑)恋はした方がいいですよ。ステージ上の殿方であっても二次元であっても、ドラマの中であっても。ドキドキすることは大事ですよ。どこで出会いがあるか分からないし、今日出会いがあるかもしれないし、いつもアンテナをはっておきましょうね♡」(Kaya)

END

「娼館の曲でございます」というマダム・ヴォルフのコレクション。ダイナミックな前奏が始まり、手拍子が起こる。フロアを支配するような声量に圧倒される。途中から二拍子になり、よりノリがポップになっていく。

「今日は素敵な恋のお話を聞いていきましょう。今日の出演者はKaya、桜井青、う〜ん、乙女! ということで唯一の!? 殿方、aieさん。aieさんは本当にカッコいいので、aieさんのどこが好きか意識調査でもいたしましょう」

END

そう言って、曲の途中で客席に降りていくKaya。お客さんを巻き込んでいくスタイルだ。aieファンのお客さんにマイクを向けてaieの好きなところを聞いていく。「ネズミみたいなシルエットが好き」「脚が綺麗」「デコルテ部分」「すっぴんの目」など答えるファンに、Kayaは「分かる〜!」と身を悶えさせる。

ただ聴かせるだけでなく、このようにフロアと一体化してKayaもフロアも楽しむステージを作り上げる様は、まさにエンターテイメントだ。

END

「2008年11月にここのステージ立ちました。戸川昌子さんと一緒で緊張して手が震えた覚えがあります。次は、この10年で持ち曲のようになった、私の大好きな曲でございます。私の歌は実体験です。共感したことでないと歌えないので、今から歌う曲も若いときの恋愛を思い出しながら歌ってます。ハッハッハ、いろいろあったわ〜(笑)」(Kaya)

そして、「人生は過ぎ行く」を訴えかけるように歌う。まるで、苦しい恋にのたうち回る女がヒロインの演劇を見ているようだ。怖いのに惹きつけられる。ラストでは「窓から飛び降りるわ!」と絶叫して崩れ落ちた。

END

「あー怖い♡恋っていうのは人を狂わせます。でも、辛い恋をしていても糧になると思いますので。私は美輪明宏さんが好きなんですけど、美輪さんは『恋と愛は別』とおっしゃっています。『恋から愛に変わっていくのが一番よね』と。『あなたが幸せなら私は幸せ』と思えるのが愛。恋から愛になっていったらいいなと思います」(Kaya) 恋に狂う曲を聴くと、愛とは何かということまで学べるのだとKayaの歌から感じ取れた。

END

あっという間にラストの曲。誰でも一度は耳にしたことのあるであろう有名なシャンソン、「愛の讃歌」へ。先ほどまでは恐ろしい恋の歌だったが、今度はゆったりと余裕のある愛の歌だ。恋が愛に変わる様子が組み込まれているセットリストでもあった。

END

桜井青、aieのステージが終わり、最後は3人でステージに登場。3人で中島みゆきの「糸」をカバー。ロックでクールなaie、儚さと優しさを兼ね備えたように歌う青、そして歌詞の世界に入り込んでたっぷりと歌うKaya。3人それぞれの持ち味が詰まった「糸」となった。

バンド形式ではなくギターの弾き語りやピアノ伴奏でのライブのせいか、終始アットホームな雰囲気が漂った今回のイベント。ぜひ、次回の開催も期待したい。

END

【セットリスト】
1.アプレトワ
2.思い出のサントロペ
3.Frosty Rain
4.マダム・ヴォルフのコレクション
5.人生は過ぎ行く
6.愛の讃歌

(取材・文/姫野桂)
(撮影・やわらかゆーすけ)

END

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