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V系キタコレ!

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「自分が歌えばどんな歌でもKayaの歌だと自信がついた」Kayaスペシャルインタビュー

キタコレポート

「自分が歌えばどんな歌でもKayaの歌だと自信がついた」Kayaスペシャルインタビュー
volume
20258

2008年、『ショコラ』でメジャーデビューしてから今年で10周年を迎える、ヴィジュアル系ソロシンガーのKaya。ダークな楽曲からシャンソンまで歌い上げる、ヴィジュアル系業界でも少し個性的な立ち位置です。今回はそんなKayaさんにインタビューを行いました。

——この10年、いかがでしたか?

ものすごく濃かったですね。濃過ぎてあっという間という気もしますが、あまりにも濃厚なので、20年、30年と時を過ごしたような感覚です。

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——10年で何か変わったことはありますか?

基本的に変わらないですね。増えたことはあります。私、変わったように見せてはいますが。どんどん装備を足していっている感じです。引き出しにどんどんものを詰めていっている感じなので、10年前や20年前の歌だって今も歌いますし。ずっと掲げているものが不変と進化なんです。変わり続けることもカッコいいと思いますし、変わらないこともカッコいいと思いますが、どちらもできたほうがいい。常に新しいものを出しつつ、「あのときのダークな世界観のKayaさんが好き」と言われたらそれを出せるのが、歌っている方も観ている方も楽しいかなと思います。

END

——今日の衣装はニューシングル『FABULOUS』のドレスですよね。この衣装のテーマは何ですか?

自分の思うFABULOUSを詰め込みました。次はピンクを着たいなぁと急に思って。私、ターニングポイントはいつもピンクなんです。10年前の『ショコラ』のときの衣装も黒にピンクでした。まだ私が無名のバンドマン時代、MALICE MIZERのMana様に見つけていただいてSchwarz Steinのボーカルとしてデビューした際もMana様の案でピンクのウィッグを被っていました。色的にはピンクよりも赤や黒の方が好きで、ピンクはフェミニン過ぎると思って避けていたのですが、今振り返ると、ターニングポイントには絶対ピンクを身に着けています。きっと何かある色なのでしょうね。そう言えば、2008年頃、オーラが見えるという人に見てもらったら、私のオーラはショッキングピンクと言われたことがあります(笑)。

END

——Kayaさんはヴィジュアル系というフィールドにいながらシャンソンにも挑戦されていますよね。

シャンソンを歌い始めたのもちょうど10年前です。2008年11月に、故・戸川昌子さんがやってらっしゃったシャンソン部屋の「青い部屋」で歌わせていただいたのが初めてのシャンソンのライブです。

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——Kayaさんにとってシャンソンという新しいジャンルに挑戦することは、すんなり受け入れられましたか?

そうですね。一念発起して「やるぞ!」という感じではなく、時が来たから歌ったという感じです。物事は全てにおいてご縁だと思っています。自然な流れでシャンソン歌手のソワレさんという方に出会い、「シャンソンに興味があるんです」と言ったら、「じゃあ歌いましょう」となり、「ライブが決まりました」と、トントントンと決まりました。

私、ヴィジュアル系業界にもうずいぶん長くいるのですが、元々3歳の頃に歌手になると決めていました。歌い手として活動したいという思いが核にあります。そして、自然な流れでシャンソンを歌い始め、メジャーデビューが決まり、「それじゃあ」というご縁で。音楽も恋愛も「ご縁」は一緒ですね(笑)

END

——3歳の頃の夢が叶って今、歌手をやられているとは素敵ですね。

そうですね。そこはずっとブレていないです。自分で曲を作ったこともありますが、そこはあまり興味がなくて、それよりも人様の作品を自分の色で歌うのが自分の命題だと思っています。

——15〜16年ほど前、自分で曲を作って歌うシンガーソングライターが流行した時期がありましたよね。あくまでもKayaさんは作家さんが作った曲を歌う歌手というスタンスということでしょうか。

END

餅は餅屋といいますし、曲は作家さんや作詞家さんが作り、それをしっかり歌い上げるのが歌い手と、分かれていた時代があったんですよね。だから、シンガーソングライターが出てきたときは「先生が書いていない曲を歌うなんて」と、ある意味バカにされていた時代もありました。でも、そこからシンガーソングライターが流行りました。時代によって、何事も常識は変わるので、どっちが良いとも悪いとも私は思いません。私は人の作った歌を自分で歌うのが好きというだけです。

END

——今まで、ドレス姿のイメージの強かったKayaさんですが、最近は男性の格好やすっぴんの写真もSNSに上げてらっしゃいますよね。何か素顔をさらすきっかけはあったのでしょうか?

一番大きな理由は、自分が歌えばどんな歌でもKayaの歌だと、歌に対して揺るぎない自信がついたからです。でも、やっぱり私はヴィジュアル系なので、完全に寝起きのすっぴんのような写真は上げておりません。最近は画像編集アプリも発達して綺麗に盛れますので、男性の格好でもすっぴんでも、この写真は美しいと自分でジャッジしたものだけアップしております(笑)。

END

——そのような写真を上げたことで、今までドレス姿のKayaさんに見慣れていたファンの方からは、どんな反応がありましたか?

「男性の格好やすっぴんのKayaはあまり見たくない」とか、「きぐるみの中身を見せられているような気分」とおっしゃった方もいました(笑)。そのような意見には申し訳ないと思いつつも、この写真であれば男性の格好やすっぴんでもあっても私の作品の邪魔にならない、Kayaというものがブレることはない写真を出しています。

END

——Kayaさんのステージは、ダークな曲もあれば電子音の曲もあり、ファンの方もいろんな反応があると思います。ファンの方の一体感もすごいですよね。ステージ上でそのような世界観を作るにあたり、何か心がけていることはありますか?

一言で言うとバランスです。自分はロックに憧れて音楽を始めたわけではないので、「俺が出すものを認めろ」「俺についてこいよ!」という雰囲気はあまり好きじゃないんです。みんなで作る作品が好きだし、自分ひとりで歌ったって仕方がありません。エンターテインメントとして、みんなが望むものを出したいんです。でも、自分がそれに振り回され過ぎてしまうと、自分の信じているものがブレてしまうので、ある意味「自分はこうしたいからこう聴いて」という強さも重要です。だから、そのあたりのバランス感覚が一番大事だと思っています。

END

それが瞬間瞬間で行われるのがライブです。私がアクションを起こしたとき「この煽りは嫌だ」とか「この表情は嫌い」と言う方もいると思いますが、逆に「たまらない!」と喜ぶ方もいる。それを肌で感じながら「ごめんね、このKayaは好きじゃないかもしれないけど私はこれを今こう表現したいの!」というKayaと「こっちの方が楽しい?じゃそうするね!」というKaya、ブレない力強さと、手を繋ぐあたたかさ、みたいなものがどちらもライブでは伝わるはずなので、ライブを観てもらいたいです。

END

もちろん、作品にも入れていますが、時間差もありますし、リスナーの方に全て委ねることになります。ライブは自分で舵を取れるのが楽しいんですよね。私、完璧主義者ではありませんが、欲張りなんです。300人のお客さんがいたら300人全員を満足させたい。無理なのは分かっていますが、私を動かしているエネルギー源って欲張りなところだと思います。もっと広いところで歌いたいし、もっといろんな人に観てもらいたいし、もっといろんな所に行きたい。次から次に欲が出てきます。

END

ごく稀にですが、「そんなKayaさんは好きじゃない」という反応をダイレクトに感じてしまって、ライブ中に心が折れることもあります。ただ、そこでブレはしない。意見を取り入れつつ、自分なりの道を違う方法で出せばいいのかなと思っているので。でも、Kayaの音楽を聴いたこともない、「よく知らないけどなんか気持ち悪い」という人の意見は聞いてもムダなので「ああ、左様でございますか」と流します。自分のことを見てくれている人の悪口はウェルカムです。もっと意見をちょうだい。それを私なりにちゃんと昇華して私の形で返しますので。

END

——本当に、作品に対してもファンに対しても真摯に向き合ってらっしゃいますよね。

私、すごい自堕落なんですよ。食べたくなったら食べちゃうし、寝たいときに寝ちゃうし。だらしがないので、歌に関することだけは真摯にいたいなと思います。その他が結構ダメ人間なので(笑)

——今後はどんなKayaさんを見せてもらえるのでしょうか?

万華鏡のような歌手になりたいという思いがあります。2006年に『Kaleidoscope』という曲でソロデビューして、さっき言ったように変わるのではなくいろんなカラーを足して七色に変わっていくKayaというのがおもしろいので、まだまだ見せていないKayaがあります。計画していることは山のようにあるので、もっともっとデカダンでハードな方面にいくかもしれないし、Tシャツにジーンズで夏の曲を歌っているかもしれない。でも、どんな歌を歌ってもKayaの歌という点は変わりません。いろんなKayaをこれからも見せていきたいです。

END

——5月29日にはLAST WALTS in LOFTにて、 aieさんと桜井青さんとの3マンライブがあります。どんなイベントになりそうでしょうか?

LAST WALTS in LOFTは元・青い部屋という、思い出の詰まった箱です。ですので、この日は自分の曲も歌いつつ、シャンソンも歌おうと思っています。先日、青さんから「何かやりましょ」と連絡がきたので、aieさんと青さんと3人で何かやるかもしれませんね♡

【プロフィール】
Kaya
ヴィジュアル系ソロシンガー。2008年に『ショコラ』でメジャーデビュー。現在はソロライブを中心に活動中。

取材・文/姫野桂
撮影/やわらかゆーすけ

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