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V系キタコレ!

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「今日ここで、自分の気持ちを叫ぶことができた」シビレバシル ワンマンライブレポ

キタコレポート

「今日ここで、自分の気持ちを叫ぶことができた」シビレバシル ワンマンライブレポ
volume
15638

開場から15分ほどでO.Aのラミエルが登場。純白の衣装をまとった彼らは、まるで空から舞い降りた女神のようにも見える。Vo.の聖がアカペラで歌い上げる様にフロアは固唾を飲む。
「今日だけはシビレバシルさんのために歌わせてください」と聖。終演後は温かい拍手が沸き起こり、シビレバシルへと繋げた。

END

展開中はまたしても、和泉のJ-POPのアカペラが流れる。15分ほど経過すると、マーチングバンドのようなリズムと共に幕が上がり、そこにはmarya(Gt)、ユウト(Ba.)、rei(Dr)の姿が。ギラギラと光に反射する衣装が眩しい。和泉はどこ? と思ったとき「みなさん、あけてー!」という和泉の声が後方から響いた。

END

フロアの真ん中がモーゼの十戒のように開け、道ができた。それまでは人が立っていたため気づかなかったが、そこには真っ赤レッドカーペットが! レッドカーペットの上を和泉がしっかりと両手を肩の位置まで上げて、首に下げた笛を吹きながら行進してステージに近付いていく。背中がパックリと割れて編み上げられた衣装を身にまとい、堂々と歩いてくる和泉。

END

「シビレバシル単独劇場 田中大輔〜中野ブロードウェイ〜 TSUTAYA O-WEST 始めます!」
ステージに到着した和泉はそう宣言し、「中野行進曲」へ。コミカルな動きに身を任せながら、実体験とも思える中野での生活を歌い上げる。思わず身体が動いてしまいそうな陽気なメロディに笑みがこぼれる。

END

続いて「GOKUMI」「肩パッド」のバブルナンバーが2曲続く。ボディコンに身を包んだバブルファッションのダンサーが登場。和泉がジュリ扇を振り回し、フロアはまるでディスコだ。「GOKUMI」の歌詞にもあるように「バブルに溺れてく」フロア。メンバーやオーディエンスの多くはバブルを経験したことがない世代だろう。だからこそ、バブルへの憧れと、いつかは弾けてしまう儚さが切なさを醸し出す。

END

ライブの模様を収めたDVDが発売されるため、この日はビデオカメラが入っていた。
「やりたいことがある」と、和泉のMC。「これね、編集できるからね、ここから使ってほしいってのができるからね、人気があるように見えるからね。僕が『どうも、シビレバシルです』って言ったら『キャーッ!』ってのと『たかぴ様たかぴ様たかぴ様たかぴ様』、『いや〜〜〜〜ん!』って言ってね」そうオーディエンスに指示する和泉。

END

「こんばんは、シビレバシルです」(和泉)
「キャーーーーーッ!」(オーディエンス)
「うるさいよ(照れながら)ここまででカットね! 上手も下手も全員がボーカルのファンなんだ! ってこれを観た人が思うでしょ? そうなのか、この顔が今流行ってる顔なのかもしれない、歯がちょっと出てたりちょっとおでこが広かったりするのが流行ってるんだ〜って思うでしょ!」(和泉)

END

人気のあるような様子をしっかりと映像に収められたことに満足そうな和泉。その後、フロアからは「ゴミ人間!」のコールが。おちゃらけた様子から一転、激しいモッシュが起こる「ゴミ人間発狂カリキュラム」に突入した。ステージを走り回り、maryaのギターソロ中にティッシュをまき散らす和泉。シビレバシルのライブパフォーマンスは何でもアリ。型にはまっていないところが見ていて爽快だ。

END

フロアはさらに激しさを増し、オーディエンスが次々にステージに向かって逆ダイブしていく「存在抹消−生き地獄の人生ゲーム−」に。柵の上に積み重なったオーディエンスの上に和泉も飛び込んだ。オーディエンスに担がれながらも、マイクを放さずにしっかり歌う。そして「本能」の最中に、頭につけていた花飾りをむしり取ってしまった。メイクも髪型も既にぐちゃぐちゃだ。

END

以前、当サイトのインタビューにて「ケガも恐れないくらいの気持ちでステージに上がろうと努めています」と語った和泉。その言葉通りのパフォーマンスを目の当たりにし、彼らの本気度にただただ圧倒された。

和泉のキャラクターが強く押し出されるシビレバシルだが、reiが作曲したという「残響」ではイントロ部分でドラムソロが。reiにスポットライトが当てられた。そして、彼らの曲に多く取り入れられている、うねりと哀愁を帯びたギターのイントロ。時おりコーラスで入るユウトの声。和泉のキャラに他の3人の個性が飲まれないよう、絶妙な塩梅で主張してくるバランス感もゾクゾクさせる。

END

「人生はマンネリだ」では、パンダとゴリラのようなかぶり物をかぶったダンサーが登場。「変なおじさん」のダンスを取り入れた振り付けを惜しげもなく披露する和泉。一見格好悪いダンスでも、これをステージで思い切り行うことがカッコいいのだ。両手を上に上げてひたすら「軍手軍手軍手!」と叫ぶ「軍手」。ギターソロ中になぜかめちゃくちゃなメロディでリコーダーを吹くマネを始める和泉。カオスだ。

END

オーディエンス参加型でもある彼らのパフォーマンス。「中野駅北口パラサイト」では「中野を愛して憎んで〜♪」とサビを復唱させた和泉。しかも、「パーリーパーリープルプルポー!」「プリップリップリップリッ!」など、意味不明な歌詞まで復唱させる。恥ずかしがらずにこれに付き合うオーディエンスもすばらしい。

END

「残りわずかですが、最後思いっきり激しいのいいですか? もっと前につめて! 全員でかかってこい!」という和泉の煽りで始まった「羞恥遊戯」。柵の上に乗り上げて歌い、再びオーディエンスにかつがれる和泉。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、とうとうラストの曲となってしまった。和泉はこう語る。

END

「バンドをするために上京してきて中野に住んで、25歳までに芽が出なければ地元に帰ろうと決めていて、でも現実はそううまくいかず、25歳になってもバンドも組めずに、自分を信じられなくなったし、誰も信じられなくなりました。どこで何をしたらいいのかも分からないし、歌うことも嫌になって、部屋に引きこもることが多くなってしまいました。でも、シビレバシルに出会って、自分がやりたいこともやらせてもらえて、こんな汚い言葉でも聴いてくれるみなさんがいて、僕はなんとかここで生きていけています。本当にありがとうございます」

END

拍手が沸き起こった。和泉は続ける。
「僕は歌詞を書かないと素直な気持ちを人に伝えられない部分があるので、自分で言うのもあれですが八方美人なところがある。普段何も自分の気持ちを伝えられないまま生きて、でも今日ここで自分の気持ちを叫ぶことができています。だから、これからも歌い続けたいと思います。最後にみなさん、タオルを上げて回してくれ! 聞いてください。『ユメ風船』」

END

MCで語った内容のままが歌詞にされたこの曲。明るいメロディラインなのがまた胸にじんとくる。オーディエンスはタオルを振り回しながらこの曲を胸に刻み込んでいるのだろう。 そして曲のタイトル通り、天井からはたくさんの風船が舞い落ちてくるという演出も。この風船一つ一つにシビレバシルの夢が詰まっているようだ。すがすがしい表情の和泉。
メンバーがはけるとすぐにアンコールの声が響いた。しばらくすると、再びステージに登場した4人。

END

「全員で歌いましょう」その言葉でしっとりと始まった「赤い空にチェンソー」。和泉がアカペラで「あかーく」と歌うと、オーディエンスが「染まる空に〜♪」と続ける。そのままフロア全員でサビのワンフレーズを大合唱。激しいシンバルの音、そしてユウトのベースソロのイントロにフロアが揺れる。メロディアスに切ない失恋を歌うこの曲はアンコールにうってつけだ。

END

エンターテインメント性をこれでもかというほど見せつけてくれたシビレバシル。数年前までは「アングラ臭のするV系」というイメージのあったシビレバシルだが、バブルをテーマにした曲を歌ったり、ナースのコスプレをしたりと、日々彼らは変化している。

END

予想を裏切ることが、良い意味なのか悪い意味なのか、どう転ぶかはその人の捉え方次第だ。ミニアルバムのリリースも決まり、9月には恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンもひかえている。次はどんな顔を見せてくれるのだろうか? 「赤い空にチェンソー」の大合唱に、その思いは飲み込まれていったのだった。

END

■SETLIST
1.中野行進曲
2.GOKUMI
3.肩パッド
■MC■
4.ゴミ人間発狂カリキュラム
5.存在抹消−生き地獄の人生ゲーム−

END

6.本能
7.残響
8.White regret
9.人生はマンネリだ
10.軍手
コール&レスポンス

END

11.中野駅北口パラサイト
12.トクメイホラフキン
13.羞恥遊戯
14.ユメ風船
EN.赤い空にチェンソー

シビレバシル音源 2017年06月28日発売
Mini Album『LOVE 2017』


シビレバシル単独劇場TOUR
『love the island』

2017/07/08【土】中野MOONSTEP

2017/07/09【日】仙台BIRDLAND

2017/08/04【金】名古屋ell.SIZE

2017/08/05【土】大阪RUIDO

2017/08/20【日】岡山Ark

2017/08/22【火】高松GET HALL

TOUR FINAL
2017/09/10【日】恵比寿LIQUIDROOM

取材・文 姫野ケイ
撮影 スズキメグミ

END

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