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    volume 27717
  •     保護犬たちが人々に
    保護犬たちが人々に"癒し"と"学び"をお届け リモートワーク中に犬と触れ合えるサービスを紹介
    BLINK Roppongi
  •     池内

    六本木からこんにちは。突然ですが、みなさんは“保護犬たちが滞在するコワーキングスペース”があることをご存知でしょうか? リモートワーク続きでストレスの限界を迎えそうな私は、保護犬たちのいる「BLINK Roppongi」にやって参りました。なかに入る前に、保護犬の説明をさせてください。保護犬とは、各地の収容所やブリーダー崩壊現場などからレスキューされ、新しい居場所を探している犬たちを指します。

  •     池内

    日本では、保護犬の認知度が低い現状があります。理由の1つとして、“可哀想”“飼育が大変そう”といった、ネガティブな先入観を持たれる傾向にあるとのこと。これまで保護犬には“譲渡”か“殺処分”の選択肢しかありませんでした。そんななか、「保護犬との幸せな暮らしを提供したい」という思いから、新たな選択肢が登場します。それは、 “雇用”です。

  •     池内

    今回は、保護犬の犬材派遣会社「Buddies」の代表取締役社長・寺田かなえさんにインタビューをおこない、BLINK Roppongiを会場にし、提供されているサービスと、保護犬について話を伺いました(もちろん犬もモフモフします)。生まれたときから保護犬と暮らす環境下にあった寺田さんは、保護犬が“姉”の存在を担ってくれたそうです。「姉へ恩返しをしたい」という思いから獣医師になり、保護犬への感謝の気持ちを還元するため、株式会社Buddiesを設立しました。

  •     池内

    以降、寺田さんは動物たちの命を救うなか、犬材派遣会社の運営で保護犬たちへの理解・認知を深める活動に尽力。Buddiesが掲げるビジョンは、One Healthの実現(人と動物の関係性をよくすることで、明るい社会をつくり、人・動物・まち、全ての健康を促進することを目指す)とDiversityの実現(雑種やさまざまなバックグラウンドをもつ犬たちがまちを彩ることで、“多様性”を認め合える社会の実現を目指す)です。

  •     池内

    Buddiesが行う犬材派遣では、ケージやサークルのなかではない環境で、保護犬たちのありのままの姿を見ることができます。保護犬を引き取り(雇用し)、獣医師によるケアを施し、人と働きながら社会を学ぶ機会を提供することで、保護犬たちの生活をよりよいものにするプロセスが取り入れられています。

  •     池内

    Buddies設立後、オフィスや施設などに保護犬を派遣していましたが、コロナ禍により派遣が難しい状況に。「需要がある場所で保護犬のサービスを提供したい」と考えた結果、寺田さんはコワーキングスペースと提携する着想を得たそうです。保護犬と触れ合いながらリモートワークができるサービス、その名も「ポーワーキング」です。

  •     池内

    「ポーワーキング」とは、肉球を意味する「Paw:ポー」と、共働を意味する「Co-working:コワーキング」を合わせ、「肉球とともにはたらく」を表現したBuddiesの造語です。現地でお仕事をしている保護犬(バディドッグと呼びます)は、どんな犬なんでしょうか? 先ほどから、既にバリバリに写り込んでいますけども……!

  •     池内

    ちなみに、「ポーワーキング」を利用可能な店舗はBLINK Roppongiのみです(2022年6月現在)。Buddiesの活動・企業理念に賛同したBLINK Roppongiが会場を提供してくださいました。バディドッグと交流ができるのは、毎週木金の12時から18時まで。バディドッグが店舗に滞在中は、Buddiesスタッフが常駐。料金の支払いや提供サービスの管理、保護犬たちのフォローアップをおこなっています。

  •     池内

    現在、お仕事しているバディドッグは3匹います。いずれも寺田さんが引き取り、育てた保護犬です。3匹の性格はそれぞれ異なるため、犬たちにも“個性”があることが交流を通じて理解できます。撮影中、ずっとついてきてくれたバディドッグはKuma。インタビュー中もずっとそばにいて、ナデナデさせてくれた上、取材が終わる頃にはお腹を見せて眠ってくれました。癒しのフルコースをしっかり堪能……!

  •     池内

    「ポーワーキング」の利用方法は、「ドロップイン(単発利用)」と「サブスクリプション」の2種類。まずは、ドロップインのサービスを紹介します。1時間保護犬たちが働く施設を利用することができる「ポーカフェ」では、バディドッグたちと触れ合うことができ、おやつを渡すこともできます(施設内カフェ利用料が別途必要です)。1時間じゃ足りないって方、安心してください。延長可能です!

  •     池内

    もう1つのサービス「おためしポーワーク」では、ポーカフェの内容に加えて、ワークスペースと電話ボックス(2時間まで)が利用可能です。飲食物の持ち込みもOK! もっとバディドッグたちと触れ合いたい方は、サブスクリプションがおすすめです。ポーワークも含まれたプランはもちろん、なんとバディドッグと散歩も楽しめるのです……!

  •     池内

    サービスの利用料は、保護犬の生活サポートとして使用されます。はたらく保護犬たちへの支援が“可視化”されているので、サービスをたくさん利用して保護犬たちをめちゃくちゃハッピーにしてくださっている方もいらっしゃるそうです。さらに、「ポーワーキング」では保護犬について学ぶこともできます。スタッフが学習のサポートをしてくださいますよ!

  •     池内

    Buddiesでは今後、成犬で中型以上、世間で言われるところの“引き取り手が見つかりにくい”保護犬たちを雇用していく予定とのこと。はたらくさまざまな保護犬たちを見てもらうことで、譲渡率の向上やイメージの向上に繋げていくそうです。一方で、保護犬たちの譲渡が決まるまでのあいだ、愛情たっぷりで預かってくださるボランティア(フォスター)は必要不可欠な存在です。Buddiesでは、フォスターを随時募集しています。

  •     池内

    フォスターには、獣医師である寺田さんがしっかりフォローアップ。フォスターの元から犬材が派遣される際は、先輩バディドッグの3匹がきっちり指導・付き添ってくれるので、新入派遣犬も安心の労働環境です。譲渡が成立した場合、保護犬のその後をバックアップするサブスクサービスも検討中とのこと。Buddiesが活動を通じてみんなに知ってもらいたいこと。それは、どの保護犬たちも“個性”があり、生きる“権利”を持ち、あなたを癒す“能力”を持つ!ということです。さまざまな保護犬が、いろんな「かわいい」を届けてくれますよ!

  •     池内

    保護犬を1匹引き取ることで、その子だけでなく、シェルターに空きがないことから殺処分予定だった別の命を、さらに1つ守ることができます。引き取るためには、保護犬たちへの認知と理解が必要不可欠です。そのための“学び”を、まずは「ポーワーキング」で得てみませんか?

  •     池内

    Buddiesでは企業への犬材派遣も実施可能です。メンタルケアプログラムを保護犬たちとすることにより、企業としてのSDGs活動や健康経営にも繋がりますよ! 導入を検討している企業は、ぜひBuddiesの法人さま向け申し込みフォームにアクセスしてください。取材へのご協力、ありがとうございました!

INFORMATION

PLACEBLINK Roppongi

BLINK Roppongi
住所: 東京都港区元麻布3-1-6
HP: https://www.buddies.life/
備考:

2022年7月5日掲載

(バディドッグがいるのは毎週木金の12時から18時まで)

「ポーワーキング」を利用する際は、Buddiesのホームページから予約してください。

PERSON池内

池内
バディドッグたちにはそれぞれ役職がついています。Kumaの役職はCOD (Chief Operating Dog)。カッコいい。