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  •     KREVAも注目の新進気鋭ラッパー・Lui Hua 新作音源は「すごくアートな、満足のいく作品」
    KREVAも注目の新進気鋭ラッパー・Lui Hua 新作音源は「すごくアートな、満足のいく作品」
  •     加賀

    雑誌「WOOFIN’」の2016 Freshmanに選出、KREVAが「注目のアーティスト」と自身のラジオ番組で言及するなど、急速に注目度が高まっているラッパー・Lui Hua。東京を拠点に無名の状態から2014年に3本のアルバムを立て続けに無料ダウンロードでリリースし、Hip HopクルーN.G.Cの中心メンバーとしてクルー名義での楽曲制作にも精力的に取り組んでいる。 秋にはレーベルForTune Farmへの所属も決定し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いを見せる次世代ラッパー・Lui Huaの素顔に迫った。

  •     加賀

    ――大御所のHIP HOPアーティストから名前が飛び出すなど、現在注目度が高まっていますが、率直なお気持ちを聞かせてください。
    Lui Hua:最近はいろんな関係者やメディアの方に声をかけていただいてすごく嬉しいとは思うけど、まだあまり注目されているっていう実感はないですね。売れるとか有名になるとかあまりその部分だけを意識してなくて。僕にとってはその先の「売れることでやりたいことができるようになる」っていうのが大事なので、今は通過点だと思っています。
    ――YouTubeで公開しているMVのコメントや、SNSでファンから寄せられるメッセージが増えたなという実感は?
    Lui Hua:応援してくれている人が増えてるなって感じるのはありますね。自分と同じように、自分がまだそこまで売れていないのをもどかしく思うファンが多いなっていう印象があって。すごく嬉しいですね。

  •     加賀

    ――ラップとの出会いについて教えてください。
    Lui Hua:中学から高校にかけてくらいですかね。地元の友達とよく遊んでたんですけど、自分らの先輩が足立区のクラブでHIP HOPのイベントとかやってて。そういうところに友達と遊びに行くようになってから自分たちも興味持ち始めて、クルー作ってラップやったりDJやったりみたいな。
    それまで音楽自体全然聴いてなかったんですけど、友達からRIP SLYMEとかHIP HOP聴かせてもらう中で興味持ち始めたっていう感じですね。最初に聴き始めたのがHIP HOPっていう。

  •     加賀

    ――地元の仲間たちとN.G.C.というクルーを組んでいると伺いましたが、N.G.C.について教えていただけますか?
    Lui Hua:N.G.C.は別に“音楽”で集まったグループじゃないんで、普通に地元の仲良しグループって感じですね。一番安心できる場所ですね。音楽やんなくても普通に遊ぶみたいな。
    ――Lui HuaさんにとってN.G.C.はどんな存在ですか?
    Lui Hua:すごく難しいですね。ただの友達ってだけじゃなくて、普通に一緒に音楽もやるようになってから仲間っていう意識も芽生えたし。仲間っていうのは同じ一つの目標を持ってそれに向かって一緒に頑張る人のことを仲間だと思うから、N.G.C.は友達でもあるし仲間でもあるし、言葉にするのが難しい。でもクルーのみんなもそれはわかってると思います。

  •     加賀

    ――音源制作はいつ頃から始めたのですか?
    Lui Hua:16歳くらいからですね。N.G.C.のNESくんとかが持ってきた機材使って、最初はRIP SLYMEのカラオケバージョンとかにラップしたりしてて。それで地元の先輩のパーティーに出てラップしたりしてるうちに、もっと曲作りたいなって思って。
    ――今までに作った音源はアルバム10枚に匹敵するほどの量を作られたと伺いました。音源制作のモチベーションはどこにあるんでしょうか?
    Lui Hua:今考えると自分でもゾッとするくらい作ったなって(笑)。今でも1週間に4曲とか作ってるんですけど、モチベーションは「好きだから」ですね。それとは別に4、5年前に先輩アーティストのSEEDAさんに自分のデモCDを渡したときに「すごいカッコいいじゃん」って言ってもらえて、「あ、自分ラップいけるかも」って思った時期から、やらなきゃいけない使命感みたいなのが出て。

  •     加賀

    ――楽曲を無料で配信している意図を教えてください。
    Lui Hua:意図はいくつか意図があるんですけど、1つは単純に有料の作品よりもいろんな人に「無料だったら聴いてみようかな」って気持ちで聴いてもらえると思って。あとは無料の作品だったら自分のスタジオでエンジニアリングできるし、午前中に歌詞書いて、午後に曲の編集して、夕方にはそれを公開できるみたいな。
    この前に配信した「Why」なんかもまさにそれで。友達と色々話したり考えてる中で発信したいことが急に浮かんで、これもうすぐに発信したいなって思って午前中に歌詞書いて、レコーディングして、ジャケットも自分で作って午後に配信って感じでした。
    ――先日配信された楽曲「Why」に込めた思いを教えてください。
    Lui Hua:「ピンポイントに」じゃなくて、メロディとか曲全体を通して伝わって欲しいなって思っているので、「これだ」っていう明確なメッセージがあるってことはないです。「Why」なんかもストレートな歌詞なので、そのままって感じですね。
    この曲に関してですけど、自分は日本のHIP HOPを批判したいだけじゃなくて。日本のHIP HOPシーンが変わったうえで、日本のシーン全体で世界で挑戦できれば客観的に見てすごい面白いことだと思うし、そうなった日本のシーンで他の日本のアーティストと切磋琢磨したいって気持ちがあるんで、あの曲を書きました。批判するだけだったら誰でもできるけど、批判しつつも「日本でこんな感じの曲があってもいいんじゃない?」ってメッセージを込めました。

  •     加賀

    ――今年からレーベルFortune Farmに所属されていますが、所属まで至った経緯を教えてください。
    Lui Hua:2年くらい前にDJ MASTERKEYさんってDJの先輩がいるんですけれど、自分の音楽キャリアの相談とかをさせていただくことがあって。そこでMASTERKEYさんにKLOOZさんを紹介していただいたんですけれども、今年になってKLOOZさんを筆頭に立ち上がったレーベルForTune Farmから僕も声を掛けてもらい、その流れでお世話していただくことになりました。
    ――レーベルに所属して生活は変わりましたか?
    Lui Hua:全然違いますね。いろいろ気を付ける部分が多いです(笑)。今まで自分だけだったから何かあっても自分にしか返ってこないけど、レーベルに入ると自分の行動が会社の人たちにも影響するし、いろいろ気を付けないとっていうのはあります。
    サポートしてくれているということは僕を信頼してくれているということなので、その信頼を壊さないためにも日々いろんなことに気を付けながら頑張りたいと思います。カッコいいことやってるからこそサポートしてくれてると思うし、そのカッコよさは絶対崩したくないですね。

  •     加賀

    ――今現在制作されているという音源について伺います。制作状況はいかがですか?
    Lui Hua:もうほぼ終わりそうです。初めてForTune Farmから出す作品なんですけれど、もうすぐ完成かな。調整にちょっと時間がかかってて、発売日はまだわからないです。でも本当にいい作品になりそうですね。
    ビートは全部、自分の「Zaiho」って曲のMVも担当してくれた、G'RIE'N Monsterってプロデューサーが全曲プロデュースしてくれて。エンジニアリングにはKOHHさんのプロデュースもされてる理貴さんが担当してくれることになって。曲としてのクオリティも高いし、まだ名前は言えないけれどフィーチャリングも入ってもらう曲もあって、とにかく自分の中ではすごくアートな、満足のいく作品に仕上がってるなって気がします。
    G'RIE'N Monsterにプロデュース全部お願いするのだって、理貴さんにエンジニアリングお願いするのだって自分一人じゃ絶対できなかったことだと思うし。レーベルに入ってやれることが増えて、自分一人のときより進化っていうか、広がったって感じですね。

  •     加賀

    ――2018年にやりたいこと、目標としていることはありますか?
    Lui Hua:とりあえず早く名前売れて有名になりたいですね。そこが自分にとってスタート地点だと思うんで。自分はまだスタート地点に立ってないと思ってるから。だからこそ日々たくさん曲作らないとって思うし、やらなきゃスタートに立てないし。
    スタート地点に立てたらやりたいことは本当いっぱいありますね。それこそ世界で音楽で勝負したいと思うし、今でも海外の気になるアーティストとかには一緒に曲コラボしましょうってオファー自分から出したりしてるんですけど、そういうのも売れることでオファーが通りやすくなったりするので。
    自分はForTune Farmってレーベルにお世話になった以上、そこで全力尽くしたいなって思ってるし、ForTune Farmには他のアーティストもいるんでそういう人たちと日本で何かいいムーブメントを起こせたらいいなって思いますね。