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    volume 16252
  •     名もなきラーメン屋にないのは名前だけだった件。
    名もなきラーメン屋にないのは名前だけだった件。
    (名前、看板はございません)
  •     鼻毛の森

    鼻毛の森です。
    シンガーとして(残念な現実に焦点を当てた)ソングを作ったりするライターです。
    実は私、5月末に思うところあって「京都」へお忍びの取材旅に出ておりました。
    まあ、特に誰に宣言することでもなかったので結果論なのですが。

  •     鼻毛の森

    目的地は、京阪三条駅にほどちかい中京区恵美須町のビル・・・の地下。
    京文化ど真ん中の超一等地に「無名」のラーメン屋があるとかないとかで。
    まあ、「無名」という噂を聞きつけたぐらいなのである意味「有名」なのかもしれませんが、気になってしょうがないのでノコノコ足を運んだわけです。もしかして…思う壺?
    指定の住所に存在する雑居ビルの地下階段を勇気をもって下ります。

  •     鼻毛の森

    看板はないもののランプはついている!とりあえず、入ろう・・・って思った瞬間・・・(ランプが)消えました。
    これは…「取材」の気配に気付かれたのでしょうか?

  •     鼻毛の森

    覗き込んでみると中の照明はついている様子・・・ドアも鍵がかかってなかったのでしれっと入店!
    ただ・・・エントランスは庭園に囲まれたアプローチ。
    もしかして…ラーメン屋ではなく会員制の高級料亭とかに入ってしまいました?
    ちょっと待て、今日は2,500円しか持っていないんだよ!(悲痛)

  •     鼻毛の森

    スタッフらしき男性2名を見かけたので声をかけてみました。

    鼻毛:あの・・・すみません。ここ、ラーメン屋さんですよ・・・ね?
    男性:あ、そうですよ。うちが「名のないラーメン屋」です。

    自分で「名のない」って言っちゃったよ!これはむしろ京都の奥ゆかしさ???

  •     鼻毛の森

    実は、この応対してくれた男性こそがこの「無名」店の店主・米田さん。27歳。
    聞けばこちらは、濃厚・淡麗・カレー(※常連用)3種を使い分けるスープと「有機ごぼう」を練り込んだ食物繊維たっぷりのもっちり麺を“先入観なく楽しめる”よう、無駄なものを一切省いたこだわりの店。
    「ネットの前評判とかで判断されたくないので、検索されないように店の名前をつけませんでした(笑)」と米田さん・・・そう、無名ってのは抽象的な評価ではなく物理的な事実だったのです!

  •     鼻毛の森

    石造りの無機質な店舗にはキッチンと向き合うカウンター席のみ。
    飾りものは一切なく、なんなら本来は卓上にあるコショウや箸なども全て「専用引き出し」・・・それも、かなりこだわったオシャレ収納。ちょっと待て、これ・・・一杯2500円超えちゃうやつ???
    (※2,500円は鼻毛の森さんの今日の所持金です)

  •     鼻毛の森

    ちなみに入店時の(店主含む)スタッフ2名でお店を回しているため、オーダーは券売機で。
    気になるお値段は・・・800円から。あ、一般的なラーメンの価格帯で安心!

  •     鼻毛の森

    「人にお金をかけない分、食事の質をあげられるんです。」と米田さん。
    厨房奥の長窓には石垣と生い茂る緑・・・待ち時間すら上質です。
    あとでチャージ(席料)の請求とか、ありませんよね(笑)※しつこい

  •     鼻毛の森

    無化調に特化する一杯は、丼を飾る具材一つ一つにも繊細なこだわりを。
    活気とはまた違う、新たなラーメン屋の醍醐味に出会っているかのようです。
    ※チャーシューは「黒豚」を使用。これだけで一杯いける。

  •     鼻毛の森

    今回は、店主の勧めで「淡麗味玉らーめん(900円)」をチョイス。
    京若鶏のガラを炊きだしたトロリ系スープの「濃厚」とは一線を画し、(鶏)もも肉から出汁をとった甘みの深い優しいスープが特徴。どちらも決め手は「魚介」で、こちら「淡麗」ではスッキリ感を後押ししている様子です。

  •     鼻毛の森

    スッキリし過ぎた「淡麗」なカウンターテーブル・・・視界の先には「淡麗らーめん」だけ・・・絶景です。
    それでは・・・いただきます!

  •     鼻毛の森

    濃厚な“至福の表情”が、「淡麗らーめん」にとってむしろマイナス印象になりかねないので画像は大幅に自粛を施しました。ご容赦ください。
    ※なお、箸の持ち方が絶妙に異なっているとの指摘を受け、いつもよりモザイクを拡大しております。

  •     鼻毛の森

    いやあ、前情報がないからこそ味わえる美味・・・お得感に溢れた出会いでした。
    目の前の存在に過剰に期待せず、まずは疑わずに向き合うこと・・・それは人間関係でも大事なこと・・・まさに「誰でもよかっただから君でもよかった」の精神こそが奇跡のきっかけになるのかもしれませんね。
    ちなみに、そんなタイトルの楽曲が、既に発売済みの理想論撲滅ソング集「GRAY-TASTE FITS」に奇跡的に収録されておりますので、米田さん・・・店舗内BGMにいかがでしょうか(笑)

INFORMATION

PLACE(名前、看板はございません)

(名前、看板はございません)
住所: 京都市中京区(木屋町三条上ル二筋目西入ル)恵美須町534-31ceo木屋町ビルb1
営業時間: 【月~金】11:30~15:00/18:00~22:00【土・日・祝】11:30~15:00(LO14:50)/18:00~21:00(LO20:50)
定休日: 無休
TEL: 非公開
HP: http://www.takakura-nijo.jp/
備考:

2017年6月21日配信

PERSON鼻毛の森

鼻毛の森
「残念な現実」を歌詞に綴った"アウトレットJ-POP"を世に送る「脱理想論」特化型シンガーソングライター。
「誰でもよかっただから君でもよかった」「幸せだと思うことにするよ」「だから言ったのに」..."現実的過ぎる"表題・歌詞に"王道すぎる"メロディ・サウンドを重ねた意図的な違和感が秀逸と話題に。
CX「アウト×デラックス」などあらゆるメディアを通じて「プチ炎上」による拡散を続ける傍ら、業界内で高く評価される「言葉の妙」を活かし、ラジオパーソナリティ、司会者、コラムニスト、フリーライターとしても活躍中。
北陸新幹線開業で潤う石川県金沢市在住だが、その恩恵は直接受けていない。