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    volume 14838
  • 都内の城跡を勝手に登ってみた~世田谷城編~
    都内の城跡を勝手に登ってみた~世田谷城編~
    世田谷城跡公園
  • Kana*

    東京23区内に現存する古城の跡を勝手に訪ねるこの企画、まず記念すべき第1回目となった今回、ナビゲーターのKana*さんが向かった先は東京の世田谷区。渋谷から5分ほど東急田園都市線に乗り、三軒茶屋で東急世田谷線に乗り換えるところからスタートです。

  • Kana*

    そして、到着したのは世田谷線全駅の中でほぼ真ん中にある上町駅。ここから徒歩5分ほどの距離に、世田谷城跡公園があります。

  • Kana*

    ちなみにこの上町駅、400年以上続く「世田谷ボロ市」の最寄駅としても有名で、同市が開催される毎年1月と12月の15&16日は大勢の観光客で賑わいを見せるそう。ちなみに、江戸期の彦根藩世田谷領の時代に代官をつとめた大場氏の屋敷は、世田谷代官屋敷として現存しています。

  • Kana*

    上町駅から北に向かって伸びる城山通りをまっすぐ歩き、ついに世田谷城跡公園に到着。世田谷区役所からもさほど離れてはいない場所です。

  • Kana*

    まずは入り口脇の立派な石碑に目を通します…が、あまりに難しすぎてちんぷんかんぷん。実はこの世田谷城、14世紀半頃にこの地を与えられた吉良家が、その後、徐々に館などを構え、長い年月をかけて城郭化したものとのこと。しかし天正18(1590)には、豊臣秀吉の小田原征伐の際に豊臣方に接収され、廃城となってしまったそうです。

  • Kana*

    …というわけで、とにもかくにもまずは頂上を目指して出発です。トコトコトコ…

  • Kana*

    公園として整備されてはいますが、やはり元々が「お城」なので、足元には立派な石段が。ちなみにこの館を築いた吉良氏は、名門・足利氏の流れを汲み、奥州(武蔵)吉良家と呼ばれる高家で、江戸時代の赤穂事件で有名な吉良上野介義央を輩出した三河吉良家は遠い親戚のような関係であるそうです。

  • Kana*

    小規模ながらも当時としては立派な館が設けられていたと考えられるこの世田谷城ですが、現在、公園として整備されているのは城の一部分だけなので、あれよあれよという間に高台へと着いてしまいます。しかし、その眼下には、いかにも「城」といった雰囲気の独特な地形を確認することができるので、歴史ファンには興味深いところです。

  • Kana*

    おそらくこのあたりが堀のあった跡でしょう。時代劇などで目にするお城の映像を重ね合わせてみると、わかりやすいかもしれません。

  • Kana*

    お城としては小さいながらも、立派に積み重ねられた石垣も。この世田谷城が廃城となった後は、ここで使われていた石材が、江戸城の改築の際などに転用されたという話も残っているそうです。

  • Kana*

    ちなみにその大きさはこのくらい。有事の際に敵が押し寄せてくることを考えると、あまり広すぎず、狭すぎずといった絶妙な幅が求められるそうです。

  • Kana*

    しっかりと積み上げられた石垣の質感を素手で感じて、気分はまさに『おんな城主 直虎』状態。

  • Kana*

    高低差をつける形で詰まれた石垣。おそらくこの上に櫓などの構造物があったのかもしれません。

  • Kana*

    さらに散策を続けたいところでしたが、さきほども少し触れた通り、公園として整備されているのはお城の一部。そのため、ここから先は普通の住宅が立ち並んでいます。

  • Kana*

    というわけで、公園の裏手にある住宅街の方へと回り込むと、ところどころにお城の時代に土塁であったと思しき痕跡が。新旧の構造物が不思議な形でミックスされた珍しい風景です。

  • Kana*

    そして、世田谷城の一部を使う形で、後年創建されたというのがこの大谿山豪徳寺。小田急小田原線の駅名やこの地域の地名にもなっているので、ご存知の方も少なくないでしょう。

  • Kana*

    この豪徳寺、幕末の『桜田門外の変』で暗殺された井伊直弼の墓がある「井伊家」の菩提寺として知られていますが、晩秋から初冬にかけては境内に見事な紅葉を見ることができるとあって、多くの観光客で賑わう隠れた人気スポットです。

  • Kana*

    また、境内には立派な三重塔や、井伊家の墓所なども。実はこの豪徳寺が現存する場所こそが、世田谷城の主要部分であったと言われています。それだけに、世田谷の住宅街の真ん中にありながらも、この寺はかなり広大な敷地となっていて、しばらく境内の散策だけで楽しめてしまいそうな雰囲気。

  • Kana*

    そしてこの豪徳寺で有名なものと言えば、ラッキーアイテムとして知られる招き猫。

  • Kana*

    もともと、江戸時代に井伊家の当主だった井伊直孝が、たまたまこの豪徳寺の門前を通りかかった際に、猫に招かれる形で寺に入ってみたところ、その直後に激しい雷雨が。直孝は猫のおかげで雷にも打たれずにすみ、また、お坊さんから有難いお話を聞くことができたことがキッカケで、この寺に縁を感じ、以後、菩提寺にしたと言われているそうです。

  • Kana*

    奉納された招き猫には、外国からの“出戻り”なのか、英語のメッセージが書かれた猫も。また、リアル「猫」の大好物であるキャットフードを供える人も。

  • Kana*

    一説に「招き猫の発祥の地」とさるだけあって、同寺では実に様々なサイズの招き猫が。値段は大きさによって様々ですが、願い事がある人は、1体連れて帰ってきても良いかもしれません。

  • Kana*

    …というわけで、第1回目となった今回の古城跡巡り、如何だったでしょうか。事前に学習していくも良し、あえてぶっつけで訪れて自然な形で散策を楽しむも良し。みなさんも自分に合った楽しみ方で、冬の散歩道を歩いてみませんか。