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    volume 14589
  • 秋~冬の味覚!イケメン店主こだわりの「芋ようかん」を求めて
    秋~冬の味覚!イケメン店主こだわりの「芋ようかん」を求めて
    まほろ堂 蒼月
  • マサヨシコ

    四季折々の彩りを楽しませてくれる和菓子の世界。そうした季節感を大切にする和菓子の中で、今回あえて注目するのは「芋ようかん」。焼き芋が旨くなるこの季節ならば、同じくサツマイモを使った「芋ようかん」もさぞや旨いハズ!…そんな想いを勝手に抱きつつ、いざ、巷で人気の“こだわり系”の「芋ようかん」を出すという店へ。

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    今回向かった先は、小田急線の豪徳寺駅&東急世田谷線・宮の坂駅からほど近い新進系和菓子店・まほろ堂蒼月さん。洋風の隠れ家系カフェを思わせるナチュラルな雰囲気が嬉しい人気店です。変に飾ることなく、仰々しさとは無縁のその清楚な雰囲気が、女性客を中心に多くのファンから支持を得ているのも思わず納得といったところ。

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    白と木目を基調とした清潔感ある店内へと足を踏み入れ、店主が「こだわってようやく見つけた」というレトロテイストのウッディなショーケースに並ぶ和菓子たちといよいよご対面。季節ごとにそのラインナップが異なるというだけに、訪れるたびに四季折々の嬉しい変化が楽しめそう。

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    お目当ての「芋ようかん」に行く前に、まずは“イケメン店主”として隠れファンの多い山岸史門さんイチオシの名物「青豆大福」(170円)。人気商品ということもあって、早い時間に売り切れてしまうこともあるそう。ほのかに漂う青豆の風味と、しっとりとしたやさしさを感じさせる餡のコンビネーションが嬉しい逸品です。

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    お次は、そのキュートな見た目が嬉しい熊本県産の高級球磨栗を使った「栗きんとん」(320円)。甘さを抑えたナチュラルな味わいが、栗本来の風味と、大自然のぬくもりを感じさせます。数量限定、季節限定のアイテムだけに、見逃せないところです。

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    その控えめな甘みとかわいらしさから、ついつい「もう1つ…」となってしまいそうな「どら焼き」(190円)。小ぶりながらもしっかりとした味わいがあり、そこかはとなく漂う芳醇なバターの香りが異国情緒を感じさせるこのどらやきは、若い女性を中心に贈答品としても好まれている隠れた人気アイテム。

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    「栗蒸し羊羹」(280円)は、茨城県産の栗を贅沢に使用して作った自家製蜜漬け栗を惜しげもなくふんだんに散らした逸品。店主の山岸さん曰く「ねっちりした餅感が特徴で、程よい甘さが口に広がります」とのこと。その見た目とは裏腹に「甘すぎない」という点も嬉しいところです。

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    また、お菓子以外にも見逃せないのが、常連さんの多くが買い求めるというこの高級ササゲをふんだんに使用した「赤飯」(280円)。決して多くを語らず、ただひたすらに丹精を込めて菓子づくりに没頭する店主・山岸さんの、誠実で朴訥とした独特なやさしさを感じさせる味わいが、穏やかで懐かしい心持ちにさせてくれる逸品です。

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    そして、こちらが山岸さんこだわりの「芋ようかん」(220円)。冬季に提供されるものは全体的に粘り気があり、蜂蜜のようなコクのある甘みが特徴ですが、無論、それはサツマイモ本来が持つ甘み。「うち本来の味が出るのは、やはり冬場ではないかと思います」と山岸さん。

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    しかもこの「芋ようかん」、ただの「芋ようかん」と侮るなかれ。その材料は宮崎県産の紅はるかを基本とするものの、夏場はそこに宮崎紅を混ぜる形で、その仕上がりを調整するなど、山岸さんのならではのこだわりが。その見た目から漂う控えめな印象とは裏腹に、豊富な経験と熱意が込められたものなのです。

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    今回、口にした感じとしては、事前に山岸さんが説明してくれたように、どちらかと言えば「ほっくり感」を感じる舌触り。冬場になるとここに粘り気が加わり、スイートポテトとも、旬の焼き芋ともつかぬ、なんとも複雑玄妙な味わいとなるそうですが、同じ「芋ようかん」でも四季折々で様々な味が楽しめるというのは、今更ながら和菓子の奥深さを感じさせるところです。竿で買う人も少なくないようですが、まずは店内のイートインスペースでお一つどうぞ。

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    窓の外にそよぐ秋風の中で、小気味の良い音を立てながら進む世田谷線を眺めつつ、店内に設けられたイートインスペースで「芋ようかん」に舌鼓を打ちつつ、その豆選びから山岸さんがこだわっているというコーヒーを口に含むと、その独特な“居心地の良さ”もあいまって、時が経つのを忘れてしまいそう。みなさんも、この小さな隠れ家で、季節の変り目を感じてみてはいかがでしょうか。