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    volume 13923
  • タイの世界遺産「バンチェン遺跡」には可愛い土器がたくさん!!
    タイの世界遺産「バンチェン遺跡」には可愛い土器がたくさん!!
    バンチェン国立博物館
  • 石狩ジュンコ

    タイにおいてユネスコの世界遺産の「文化遺産」として登録されている建造物をご存知でしょうか? 13世紀頃に東南アジアの一大国として隆盛を誇ったスコータイの都群である「スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町」、木の根に取り込まれた仏頭で有名なワット・マハータートがある「古都アユタヤ」、そして古代文明における土器や動物の骨などが見つかった「バンチェン遺跡」の3つ(別に「自然遺産」が2つあります)です。今回はその中のひとつ、バンチェン遺跡をレポートします!

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    バンチェン遺跡は、東南アジア独自の古代文明があったことを示す遺跡。ラオス国境に近い、タイ北東部のウドンターニー県にあります。バンコクから国内線の飛行機なら約1時間、バスや電車なら10時間ほどの距離にあります。遠い! 反対に、「誰も行かないオツなスポット」であることは間違いありません。

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    1972年に、プミポン国王とシリキット王妃がバンチェンを訪れて本格的な発掘調査を行った結果、遺跡の重要性が判明しました。その3年後に設立され、1981年に一般公開が始まったのがこの「バンチェン国立博物館」です。発掘で見つかった大小さまざまな土器や、当時の農耕器具などを見ることができます。

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    こちらは、発掘当時の様子を表現したレプリカコーナー。2階から全体を見ることもでき、1階に下りれば間近で見ることもできます。何と言っても、この蝋人形のクオリティが尋常じゃないくらい高い(人は写ってないんですよ~!)。リアルに発掘当時の様子を伺い知れました。

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    これが発掘された土器たちです。この独特の渦巻き模様、アニメや漫画に出てきそうな雰囲気ですごく可愛くないですか! 絵柄からタイ人特有のほっこりした感じが伝わってきます。

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    ひとつひとつ、全部模様が違うのが見ていておもしろい! バンチェン遺跡は解明されていない部分が多いものの、見つかった土器は日本の縄文時代よりも古い時代に作られたとされています。これはタイに仏教が伝わったり王朝ができたりするよりも前のこと。そんな時代からこの地方にいたタイ人は、器用な手先で土器を焼き、可愛い渦巻き模様を描いていたんです。

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    展示されているのは土器だけでなく、なんと発掘調査で出土した人骨も。とてもキレイな状態ですね。当時の人は30歳くらいで亡くなっていたそうです。ちなみに館内は写真撮影OKなので、バンバン写真が撮れるのも観光客の立場としては嬉しいポイント。

  • 石狩ジュンコ

    館内を歩き進んでいくと、当時のタイ人の生活の様子を表した蝋人形がちらほら出てきます。当時のアクセサリーや狩猟で使用された道具などもたくさん展示されていますよ。

  • 石狩ジュンコ

    こちらの土器の上部をご覧ください。女性が描かれていますが、さきほどの蝋人形のような服装ではなく、豪華なドレスのようなものを着ているように見えます。ガイドさんいわく「この土地にいた権力者の女性を表しているのではないかと考えられている」とのこと。タイにも日本でいう卑弥呼のような権力者がいたのか!!

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    「どうしてこんなにも渦巻き模様を描いたのか」「ひとつひとつ違うように見える模様にはそれぞれどんな意味があるのか」を説明されているボードかと思いましたが、実は渦巻き模様の描き方の説明でした。このバンチェン遺跡、まだまだ解明されていない謎が多いようです。

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    このあたりは全然観光客もいないし、のどかで気持ちが良いです。そして博物館近くにはズラ~っとお土産屋さんも並んでいます。ここでは等身大サイズの土器のレプリカも売っておりますので、荷物に余裕のある方はぜひご購入を(笑)!

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    このお土産屋、右のスマホを手にしている店主と思しき女性のスカートをよくご覧ください! このあたりの伝統的な服や雑貨は、土器に描かれている渦巻き模様だけでなく、土器そのものをデザインしたものが多くあるんです。これがすっごく可愛かった。バンコクでは買えない可愛さです!

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    こちらは、「ワット・ポー・シー・ナイ」というお寺の境内にある「本物」の発掘現場。さきほどの博物館からトゥクトゥクで3分くらいの距離の場所にあり、博物館と共通チケットで見学ができます。こちらの発掘現場は、「こんなところにユネスコの世界遺産が!?」と目を疑うほどのどかな場所にあるのがかなりオツなポイントです。お寺の境内にあるというのも謎でした(笑)。

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    こちらは、遺跡から南東に約300メートルの場所にある、1972年の発掘調査の際に国王と王妃が宿泊した建物。中には入れず、外から見学できるようになっています。国王が泊まる場所としてはちょっと質素かなと思いますが、これはこの地域で長い間人々が暮らしていた伝統的な様式の住居なんだそうです。国王と王妃の、この土地の国民に寄り添う気持ちが表れている存在として展示されています。

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    お土産屋の中には、実際に焼いたバンチェン土器に模様を描くという体験ができる場所もあります。「小筆で土器に渦巻き模様を描くだけでしょ」とたかをくくっていたのですが、これがまったく上手に描けない! 見てください、お手本(写真奥)に程遠い筆者の土器(写真手前)……。古代タイ人の器用さを痛感しながら、バンチェン遺跡をあとにしたのでした。