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ゴミ清掃芸人・マシンガンズ滝沢が激白「コンビにお笑いをやっている者がいなくなる。それが一番いい状態」

キタコレポート

ゴミ清掃芸人・マシンガンズ滝沢が激白「コンビにお笑いをやっている者がいなくなる。それが一番いい状態」
volume
22385

芸人でありながら、ゴミ清掃員として正社員で働くマシンガンズの滝沢秀一さん。ゴミ清掃にまつわる体験談をつづった『このゴミは収集できません~ゴミ清掃員が見たあり得ない光景~』(白夜書房)を刊行した。

伊集院光さんも絶賛するこの書籍の発行を記念して、11月13日に下北沢の本屋B&Bにてお笑い評論家のラリー遠田さんとの対談が実現。「ゴミ清掃芸人の聞き捨てならない話」として、トークを繰り広げた。

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聞き手のラリーさんは、滝沢さんのスタイルが芸人としての新しいあり方だと話す。「今芸人さんっていっぱいいてみなさん面白いのに、一部しかテレビに出られなかったりで、飽和状態かもしれないですね。需要と供給が追い付かないもったいない現状。だから、滝沢さんの働き方が、ほかの芸人さんたちの指標になるかも」。

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Twitterで“ゴミ清掃あるある”を発信したことにより、今回の書籍化に結びついたという。その最初のきっかけも、やっぱり有吉さんなのだとか。「“ゴミ清掃あるある”を有吉さんがリツイートしてくれたことがきっかけと取材などで話してるんですが、実はもっと前からリツイートしてくれてたんです。その時は“あるある”じゃなくて、文学的な詩文みたいな感じでつぶやいていたものなんですけどね。でも一般的にあまり受け入れてもらえなかったんです。そうしたら、有吉さんからDMでメッセージいただいて。『お前の気持ちはどうでもいいからゴミの情報を出せ』って。

でも一般的にあまり受け入れてもらえなかったんです。それでタイトルをゴミ清掃員あるあるに変えたら多くの人が、受け入れてくれました。その後も、有吉さんが笑ってくれたらいいなっていう思いでつぶやいてました」。

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出版不況の中、4刷を達成したという本書。ラリーさんも、「前半は“あるある”で、後半の文章が素晴らしいですよね。こういうネタをマジメに書ける人はいると思うけど、こんなに面白く書くなんてなかなかできない。大変な仕事であるはずなのに面白さが満載ですね」と絶賛。すると滝沢さんは、「雨の日も雪の日もあってつらいこともある中で、何かネタにして得をしたいっていう気持ちで働いていますね。そうしないと苦しかったんです」と吐露するシーンもあった。

そんなゴミ清掃員の日々を本につづったことで、読者の反応を目の当たりにしたとも。「ゴミの出し方だったり、ゴミへの考え方が変わったりという声があって。そういう影響を少なからず与えたことが一番嬉しいですね」。

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ネズミに飛びかかられたり、スズメバチに追いかけられたりと、滝沢さんが話すゴミ清掃員ならではの苦労話に、会場からもどよめきが。「世の中のものすべてをゴミ清掃員の目線で見ちゃうんですよね。熱血な人や分かりやすい人は、燃えるゴミ。どうかしたらなんとかなる人はリサイクルゴミですね。今のままじゃアレだけど、再生したらどうにかなるって人(笑)」

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ゴミ清掃芸人としてバラエティ番組に呼ばれる機会が増えたという滝沢さん。テレビ番組『有吉弘行のダレトク!?』の収録では、「芸人として笑いを取ろうとしたらと、有吉さんに本気で怒られました」と明かし、「事務所にも、もっとゆっくり喋れって注意を受けてます。そうしたら、なんだか人格が変わってきたみたいな気持ちになってきましたね(笑)。今、マシンガンズでお笑いやっているのは、相方の西堀だけ。僕はゴミ回収担当なので」と激白し、会場を笑わせた。

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私服に着替えるとかっこいい清掃員の紹介も行った。よく見たらかっこいい渋いオヤジたちの正体が実は役者やモデルだということが明かされると、会場のお客さんも納得の様子。イケメン揃いの清掃員について滝沢さんは、「若手もかっこいい人が多いから、佐川男子みたいにできないかなって。僕のプロデュースで歌でも歌ってもらって。それでマージンをもらっていきたい(笑)!」と野望を告白した。

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ゴミの分別クイズを出したり、歴史を紹介したりと、楽し気に展開したトークは、ゴミ問題に発展。ゴミ清掃員として働く滝沢さんは、「ある自治体では、ゴミの40%が食べ物によるもの。それにアメリカが一番ゴミを出しているけれど、一人当たりのゴミの排出量でいうと、世界でも日本人がダントツで高い。しかも日本の食物自給率は低くて、そのほとんどが輸入に頼ってるんですよ。例えば、95%も輸入に頼っている海老。前に居酒屋で働いていたこともあるんですけど、宴会で出したエビフライなんか食べ残されることが多いんです。輸入までして何で残すのかって疑問に思います。だから食べ残さないようにしようって伝えたいですね」と、食べ物ゴミの排出に対して警鐘を鳴らした。

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最後に「就職することについての周りの反応は?」という質問がお客さんから飛ぶと、滝沢さんは、「反対されると思って、相談もせずに就職してやりましたね。僕が就職を明かしたのは、番組内で。人間って驚くと言葉が出てこないんですよね。いい気味だなって思いました(笑)」としてやったりの模様で回答。でも最近では、その関係性にも変化が起きているという。

「今や相方は納得せざる得ない感じですね。40歳を超えると、どっちか片方が売れたらなんとかなるんじゃないかって雰囲気になってきていて。営業も増えればギャラは半分ずつなので、『俺にも入ってくるな』って納得してくれるはず(笑)。今後は、相方の西堀は俳優として、僕はゴミ清掃員としてやっていけたら。まぁそうなると、お笑いをやっているものが誰もいないんですけどね(笑)。でもそれが一番いい」。そうきっぱりと言い放って、大盛況のうちにイベントを締めくくった。

取材・撮影・文/船橋麻貴

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