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本がバカ売れ? 芸人・ブロードキャスト!! 房野史典と、元芸人・長谷川ヨシテルが作家になれた理由

キタコレポート

本がバカ売れ? 芸人・ブロードキャスト!! 房野史典と、元芸人・長谷川ヨシテルが作家になれた理由
volume
19584

芸人・ブロードキャスト!!の房野史典さんと、元芸人の長谷川ヨシテルさん。実はこの2人、一般的な知名度は低いものの(失礼!)、ヒット本を生み出す歴史作家として活躍しているのだ。

房野さんは『超現代語訳 戦国時代』(幻冬舎)、長谷川さんは『ポンコツ武将列伝』(柏書房)を出版。これを記念し、2月19日、下北沢のB&Bにて「なぜ売れないお笑い芸人が、歴史作家になれたのか?」というイベントを行った。

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歴史好き芸人ユニット「六文ジャー」としても活動する2人。著書の出版を記念し早速、乾杯! と思いきや、房野さんは、どうやら長谷川さんが付けたイベントのタイトルに不満があるよう。「“売れないお笑い芸人”って、どうしてこんなネガティブなタイトルに!?  今後の可能性も残して、せめて“売れてない”にしないと!」。それに対して長谷川さんは、今回、イベントを開催することへの不安があったと応戦。「だって僕、本当にファン3人しかいないですし。芸人を始めた時にポンとついた3人のファンがいるんですけど、入れ代わり立ち代わりで結局いつも3人。だから今日だってB&Bに人が集まるかどうか……。3人だったら近くのサイゼでやればいいですし」と語り、会場を笑わせた。

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2016年9月に出版した房野さんの本、『超現代語訳 戦国時代』(幻冬舎)は、Amazonランキングで1位に輝くほどの人気っぷり。その秘密を解き明かすべく、長谷川さんが切り込んでいくと、「賄賂です(笑)。でも、本当のことをいうと、知人にキングコングの西野さんがいたことが大きい。西野さんがエピソードの一部をネットに公開してくれたことで、だんだんとって感じ。あとは歴史好き芸人としてクイズ番組に出た時、“Amazonランキング1位”と紹介してくれたことがでかかった。この時、一瞬、村上春樹にも勝ったんだよね。とはいえ、全部ラッキーとしかいいようがないです」と房野さん。一方の長谷川さんはというと、「僕は“売り切れている店”も出てくるくらい話題と謳ってます(笑)。実際に地元の熊谷ではそうで。これはなぜか。うちの母親が買い占めて配り歩いてるからです!」とのこと。

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2人のトークは、お互いの書籍について展開。長谷川さんの著書について房野さんは、「シンプルにめちゃくちゃおもしろい。文章もうまいから、歴史を学びたくてもちょっと無理かもって人にぴったり。なんていうか、ゴルフのインストラクターが教え子に後ろから回す感じ。こういう打ち方もありますよって。だからこの本は、まぎれもなくエロ本です。本屋さんもエロ本のコーナーに置いてほしい」と、太鼓判(?)を押す場面も。とくに房野さんのお気に入りは、今川氏豊のエピソードだそう。「氏豊は和歌が趣味なんですけど、まさかの和歌仲間は敵軍の父親で。和歌を一緒に詠みたすぎて家に招き入れようとしたりして。敵同士なのに(笑)! もう笑いが止まらなかったです」。

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芸歴18年目の房野さん。いってみればもうベテランの域の芸人だ。そんな芸人として売れない現状を打破すべく、“とっかかり”を作るべく元芸人の作家に相談したことが、出版のきっかけになったという。「『ものごとを解釈してかみ砕く能力がある』って言われて。だけど、アウトプット方法が分からなかった。そんな時にキングコングの西野さんと飲んだら、絶対に文字、跡に残るものを作ったほうがいいと。それで元々好きだった歴史についてSNSで発信しだした。それが2016年2月。そのSNSを見た幻冬舎の方が見つけてくれて、本を出版することになった。長文も書いたことなかったんだけど、とんでもない才能があったの」と房野さん、すると、「自分で言いますか!?」間髪入れずに長谷川さんから突っ込みが。

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予想もしてなかった出版を成し遂げた房野さんとは反対に、長谷川さんは出版が夢だったと語る。「歴史の本を刊行している柏書房さんに企画を出してみますかって話が上がって、そこで今もお世話になっている編集の人と知り合ったのがきっかけ。僕は、22歳から芸人をやっていて、それも5年くらいで解散。歴史のことは芸人の時から好きでトークも披露していたんですが、25、6歳の時、WEBサイト『歴史人』の編集長に企画を持ち込んで直談判。いつか本を出したいと思ってたから、その時の僕はギラギラしてたと思います。ふわふわしているようで一番腹黒いのは僕です(笑)」。

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古い資料や歴史書を読みあさり、執筆活動へとつなげていくには気苦労が絶えないはず。「書いていて“もうヤダ”って瞬間は多々あります」と房野さん。すると、旧知の仲の長谷川さんから「かつての失恋の時と同じ!」と突っ込まれ、房野さんは失恋話を披露する羽目に。「昔付き合っていた彼女から電話がかかって。急に“別れたい”と。頭が混乱しすぎて、『ヤダー』って言いながら携帯ごと放り投げたことがあります」と語ると、会場からは拍手混じりの笑いが。歴史の魅力から2人が出版に至った理由まで語り合い、笑いの絶えない特別なイベントになった。

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<芸人・ブロードキャスト!! 房野史典の本>

『超現代語訳 戦国時代』(幻冬舎) http://amzn.asia/c7Eobgd

<元芸人・長谷川ヨシテルの本> 『ポンコツ武将列伝』(柏書房) http://amzn.asia/i9JhfEw

取材・文/船橋麻貴

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